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おかしいのは僕の頭(ここ)か?


8月18日のアニブリの次回予告に萌えて、カッとなって書きました。
白崎と斬月でほのぼの。
書くの久々過ぎて、キャラ変わってたらすみませんorz

タイトルはポルノの歌詞から。







村正から解放された斬月は、見慣れたビルの群れをぼんやりと眺めていた。
しんと静まり返った、縦横バラバラな一護の内なる世界。
いつものように、どこからともなく現れた“彼”が、
斬月不在時に聞いた興味深い話を、当の本人に振った。




「あいつに、森が欲しいって言ったんだって?」


「…」


「“飽きた”なんて、なんか斬月さんらしくない言葉だよなー」


「…一護には、すまないと思っている。
 ここは一護の世界なのに、あんなことを言ってしまって…」




白色の彼は訊いてから、しまったと思った。
可笑しそうに尋ねる自分とは違い、斬月が悲しげに俯いてしまったのだ。
斬月は大好きな“王”の世界を、少しでも否定するような考えを持ってしまい
多分、相当落ち込んでいるのだろう。
たとえ発言したことが村正の所為であっても、
考え自体は、斬月自身から派生したものに相違ないからだ。
責めたつもりはなかった。
だが、斬月は存外繊細なのだ。
斬月の“世界”があるならば、間違いなく土砂降りになっているであろうその心境を考えると
下手にフォローするのは逆効果かもしれない。
そもそもこの人は俺のフォローに耳を貸さないだろう。
考えて、白色の彼はほんの少しだけ話題をずらすことにした。




「ま、いいんじゃないのか、たまには。あいつもそんなに気にしてねえよ」


「…」


「それよりさ。斬月さんって、意外に自然思考だよな」


「…そうか?」


「あぁ。斬月さんが自然の中にいるのって、あんまり想像できねえよ」




意外、と言われたのを気にしたのだろう。
斬月は神妙な表情(かお)をして、押し黙ってしまった。
否、彼が神妙な表情をしているのはいつものことだっただろうか。
だが、その表情が悲しいものでないだけでも、白色の彼にとっては喜ばしいことであった。




「俺はさ」




ほっとして、白色の彼が饒舌に話を続ける。




「俺は、庭付きの一戸建が欲しいな。でかいやつ」


「…建物なら、そこら中に沢山あるではないか」


「いや、違うんだよ」




白色の彼は斬月の言葉を即座に否定し、わざとらしく首を振った。




「あーいうつまんねぇビルじゃなくてさ。もっとこう、アットホームなやつ?」


「…アットホーム…」




斬月は、白色の彼が云う意味がよく解からず、言葉を反芻した。




「あぁ。庭付きだったら、斬月さんの好きなように、好きな植物植えていいんだぜ?」




斬月は再び押し黙り、頭の中で言葉を整理しているようだった。
その硬い頭で、あれこれと考えを巡らせているんだろうなと想像し、
白色の彼は笑みを浮かべながら斬月の様子を窺った。
暫く考え、理解が追いついたのであろう斬月が、ようやく口を開く。








「………いぬ」








「…え?」




だが、ようやく出てきた斬月の言葉に、
今度は白色の彼の理解が追いつかず、思わず訊き返す。
しかし、返ってきた言葉もやはり、彼の理解を超越するものに変わりなかった。




「いぬも、欲しいな…。庭が付いているのならば…」


「いぬ…?」




きょとんとした表情(かお)で、今度は白色の彼が斬月の言葉を反芻する。
やがて彼の頭は「いぬ」という言葉から、食肉目イヌ科の哺乳類を導き出した。
斬月が、
この、馬鹿でかくて黒を纏った髭面のおっさんが、
その重厚感のある声で、





「犬」が欲しいと――――――





そう、言ったのだ。
導き出された真実のギャップが、白色の彼の感情を爆発させる。
目の前で突然大笑いを始めた男に、斬月は訝しげな表情を浮かべた。




「…何が可笑しい?」


「いやッ…、いや、わりぃ…っ。でもッ、斬月さん、犬って…ッ」


「…別に、猫でも構わないのだが」


「ねッ…!いや、いやいやいやッ、そうじゃなくてさ…ッ!」




一度落ち着きそうになった笑いの波が、まさかの「猫」発言に再燃する。
なにも「犬」という動物が白色の彼のツボを刺激したのではない。
「斬月が」犬という愛らしい動物を欲することこそが、この笑いの原因だったのだが
斬月は気付かず、「それなら猫で」と訂正をしてきた。
もちろん、それは「訂正」などとは呼べない。
どこか感覚のずれた、あまりにも愛おしい斬月の発言に、
白色の彼の笑いは、暫く治まりそうもなかった。
…斬月は不可解だとでも言いたげにその様子を見つめるばかりだったが。




「…」


「ッあー笑った…。いや、悪かったよ。でも、斬月さんがあんまり可愛いこと言うからさ」


「…可愛い?しかし、庭が無くては、動物は飼いづらいではないか」


「いや、だからそうじゃなくて!犬とか猫とかさ…まぁ、いいや。別に」




あぁ全く、この人はどこまで鈍いのだろうか。
たとえわざとでも、ここまでずれた受け答えは出来ないだろう。
いや、そもそもこの人は、鈍い振りなど出来ないほどに鈍い。
自分がどんなに力を入れて説明しても、きっと斬月には伝わらないだろうと確信し
白い彼はツッこむことを放棄した。




「…でも、これで大体定まってきたな」


「…何がだ?」




ならばと話題を変えた白色の彼が、斬月の問いににやりと笑う。




「俺と斬月さんの、愛の新居の全体図が、だよ」


「……何を馬鹿なことを…」




思いもよらぬその返答に、今度は斬月が呆れかえって溜め息をつく。






あぁ、やっぱり――――――






そんな、予想通りの言葉と反応にさえも愛おしさを感じてしまう自分は
どこまでこの人に惚れているのだろうと自嘲しながらも
白色の彼は照れ臭そうに、幸せな笑みを満面に浮かべていた。










斬魄刀異聞篇万歳。
斬月にももっと出番を(切実






2009⁄12⁄08(Tue) 17:04   .BLEACH ss | Comment(0) | | ↑Top


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(2012/01/19)
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