FC2ブログ
 よろずジャンル二次創作ブログです。
スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






--⁄--⁄--(--) --:--   スポンサー広告 | | | ↑Top
片桐さんの誕生日ss


片桐さんお誕生日な、眼鏡×片桐ssです。
キス止まりですが!

しかも今年は平成22年2月22日で
見事なまでの2並びですね(*´∀`*)

どうでもいい話ですが、久々にドラマCDを聴いたら
意外と片桐さんが男らしい声でびっくりでした(笑)
いや、男なんだけどね実際…!
Rの片桐さんは乙女過ぎるんだよなぁいい意味で…!!



※元がR指定ゲームなので、18歳以上の方の閲覧推奨です。





「誕生日おめでとうございます、稔さん」


「あ、ありがとうございます…克哉くん」



目の前にいる恋人は、恥ずかしそうに目を伏せて答えた。
はにかみ、耳まで真っ赤にしているその顔を見ると、思わず笑ってしまいそうになった。
だが、わざと困ったような表情を作り、克哉は続ける。



「でも、今年は何もプレゼントを用意していないんですよ」


「そんなの、いいんですよ。僕は…克哉くんがいてくれれば、それで十分なんですから」



予想通りの台詞だった。
今度は克哉の目をしっかりと見詰め、笑顔でそう言う片桐の言葉には
嘘っぽさも白々しさも、微塵も感じられない。
おそらく、心からの言葉なのだろう。


あぁ、全く。
このひとはどこまで分かりやすくて、純粋なんだろう。


思わず抱きしめたくなる衝動をグッと堪えて、
克哉は、今度はその顔に満面の笑みを浮かべる。



「そういうわけにもいきません。今日は俺にとっても、大切な日なんですから。
 だから、」


「……だから?」










「だから、俺が稔さんのプレゼントになることに決めました」










「………え?」



片桐はきょとんとした表情で克哉を見詰めている。
何を言われたのか、よく理解できなかったようだ。
だから克哉はもう一度、はっきり、ゆっくりと、
片桐にも分かるように、繰り返した。



「俺が、稔さんのプレゼントになることにしたんです。
 稔さんは、俺に何をしてほしいですか?
 それとも…俺の、なにがほしいんですか?」


「えぇっ…あ、あの…。それはその…どういう…」


「どういう意味でもありません。稔さんが感じた通りに受け取ってくれればいい」


「ぇっ…あ…で、でも、あの…っ」


「なんでもいいんですよ、稔さん?
 さぁ…なにがほしいか、ハッキリ言ってください?」



顔を近付け、わざと耳元でゆっくり囁くと
片桐の顔は再び赤く染まった。
まるで、克哉の吐息がかかった部分から染まっていくように
耳まで真っ赤に。



「か、克哉くん…ッ。あの…あのっ…」



何を考えているのだろうか。
視線を逸らして、わたわたとするばかりの片桐が可愛くて
克哉は黙ってその様を見詰めていた。



「あ…あ、あの……え、と…」



ただにこやかに注がれる視線に耐えられないのだろう。
片桐は何か答えなければと焦っているようだったが
それは上手く言葉にはならなかった。
いくら見ていても飽きないのだが
片桐の目はみるみるうちに蒸気してきている。
あまり苛めるのも可哀想だと思い、そろそろやめにしようとした
まさにその時だった。



「…っ、……ごめんなさい…」



蚊の泣くような声で呟いた後、
ついに片桐の目から涙が零れた。
しまった、と思ったがもう遅かった。
それはあとからあとから溢れ出し、片桐の頬を濡らす。


あぁ…どうして自分はいつもこの人を泣かせてしまうのだろう。
そう自責しても、片桐が泣きやむわけではない。
自分に出来ることは、目の前で肩を震わせる恋人を
ただ、抱きしめることだけだった。



「すみません、稔さん…。俺が、悪かったです。
 頼むから、泣かないでくれ…」



何を勝手なことを言っているのだろう。
俺が、この人を泣かせてしまったくせに。
本当は、俺なんかがこの人を抱く資格なんか無い。
この人に触れる資格なんか、無い。
それなのに、



「か…つや、くん…?あの…ごめんなさい…。僕、いつも泣いてばかりだね…」


「すみません…。俺、いつもいつも、稔さんを悲しませて…」


「そんなこと、ありません。僕は克哉くんが傍にいてくれるだけで
 本当に、幸せなんだから」



遠慮がちに回された腕から伝わる、ほのかな温もり。


それなのに、俺はいつもいつも
この人の大きな愛情に、甘えてばっかりだ。



「…俺も、あなたが傍にいてくれることが、とても幸せです」



そう言うと、本当に幸せそうな表情で笑ってくれる
この人の温もりにも。



「…それで?
 “ごめんなさい”というのは、一体何を言おうとして出た言葉なんですか?」


「…え!?」


「そんな、言えないような恥ずかしいことを考えていたんですか?」


「い…いや、あの…ッ」


「本当に、稔さんはいやらしい方だ」


「えぇぇッ…!そ…そんな…ッ」



照れ隠しのような気持ちで言ったつもりだったが
またこの人を泣かせてしまうかもしれない。
今度は早めに切り上げて、
慌てふためきながら言葉を紡ぐその唇に接吻(くちづ)けた。



「んっ…ふ、ぁ……」



すぐに解放してやると、とろんとした濡れた瞳と目が合った。



「生まれてきてくれて、ありがとうございます。稔さん」


「…あ、ありがとう、克哉くん…」



またしても頬を赤く染めて、片桐は嬉しそうに微笑んだ。
「これじゃあ、どっちがプレゼントをもらっているのか分からないな」
そう思いながらも克哉は
この人の恋人になれた幸せに、もう暫く浸っていようと思っていた。






2010⁄02⁄22(Mon) 16:40   .鬼畜眼鏡 ss | Comment(0) | | ↑Top


Comment

Post a Comment












管理者にだけ表示を許可する

| HOME |

一言。

いらっしゃいませ!

閲覧、拍手
いつもありがとうございます。

倉庫ブログと化してますが
楽しんでいただければ幸いです。
(2012/01/19)
カテゴリー

拍手&メッセージ

励みになります…!
リンク

お題&素材サイト様

藍花様 最尼花様 Alchemist様 郁紅様 かづく様
お世話になってます。

↑Top



Copyright © 2018 まほろば(仮). All Rights Reserved.

 Template by nekonomimige & BLAN NOIN
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。